畜産農家体験プログラム 和泊町
2020年11月29日
地域
【沖永良部総局】和泊町の畜産農家体験プログラム(町主催)が28日、町内の畜産農家であった。小学6年生と高校1年生計3人が2戸の農家で子牛の世話などを体験し、畜産の魅力や苦労を味わった。
午前7時半、伊口重孝さん(58)の牛舎を訪れた村山和美さん(11)=和泊小6年=は、子牛への授乳を体験。哺乳瓶や哺乳バケツに入れたミルクを、生後2週間~2カ月の子牛10頭余りに与えた。祖父の牛舎でも手伝いをするという村山さんは慣れた様子で、子牛に自分の指をなめさせたりしてスキンシップ。子牛の力に負けないよう、哺乳瓶をしっかり持ち、1頭ずつ丁寧に与えていた。
この日は午前、午後の2回牛舎を訪問。夕方は温度調整に気を付けながら、ミルク作りにも挑戦した。村山さんは「おじいちゃんのやり方と違うところもあってびっくりした。子牛はかわいかった。次は餌やりもしてみたい」と話していた。伊口さんは「体験する子どもたちには、牛を好きになってほしい」と思いを話した。
プログラムは、町の子どもたちに畜産業を知ってもらおうと、今年度から開催。受け入れ農家で餌やりや出産の立ち合い、牧草の刈り取りなどを体験する予定。