秋名・幾里に民泊「GAMA屋」きょうオープン
2019年01月11日
地域
少子高齢化が進む龍郷町の秋名、幾里地域の活性化を目指し、有志11人でつくる一般社団法人「E‘more(いもーれ)秋名」は11日、民泊施設「GAMA(がま)屋」をオープンする。村上裕希代表理事は「田舎に帰るような気持ちで集落に滞在してもらい、秋名・幾里のファンを全国に増やしたい」と語った。
秋名・幾里両集落は国指定重要無形民俗文化財の祭事・アラセツ(新節)行事を継承しており、2017年には集落全体が奄美群島国立公園に指定された。一方で少子高齢化が進み、地域の存続が課題となっている。
同法人はにぎやかな地域づくりを目指し、子育て世代を呼び込もうと昨年11月15日に発足。村上代表は神奈川県横浜市から移住した同町の地域おこし協力隊でもある。
「がま屋」は方言のガマ(いたずら)に由来し、「子どもは伸び伸び、大人も童心に帰って田舎暮らしを楽しむ家」がテーマ。空き家を活用して昨年10月から町が水回りを整備したほか、いもーれ秋名のメンバーで庭や内装を整えた。
宿は延べ床面積40平方メートルの木造平屋建て。6畳と4畳半の和室2部屋とダイニングキッチンを備え、最大5人を受け入れる。代金は1人5千円、2人以降3千円で、未就学児は無料。12月26日に受け付けを開始し、既に島外から予約が入っているという。
宿の近くにはかつての水くみ場「ヒゴのトイ水」や、豪農の屋敷を囲む「琉球石垣」など、地域の歴史を感じられる名所が残る。メンバーで秋名アラセツ行事保存会の窪田圭喜会長、秋名集落の隈元已子区長は「散策にも便利な場所。集落の一員としてシマ暮らしを楽しんでほしい」と期待した。
宿は同法人の公式サイト(https://e-akina.com/)などで予約できる。問い合わせは電話090(7470)3143村上さん。