終了式で会員ら成果を披露 奄美民謡武下流東京同好会
2019年04月20日
地域
【東京支社】奄美民謡武下流東京同好会(露崎博子会長、会員約40人)の2018年度終了式・懇親会が13日、東京都の品川区中小企業センターであった。東節(ひぎゃぶし)の大御所、武下和平師匠も関西から駆け付け、会員らはやや緊張した面持ちで日ごろの練習成果を披露し、指導を受けた。
東節は奄美大島南部独特の節回しで歌われる。兵庫在住の武下さんは瀬戸内町加計呂麻島出身で1933年生まれ。正調東節の実力者で関西や関東を中心に活動。「武下流」と銘打ち、会員の練度によって級を設け指導している。東京の同会は93年に東節保存会のメンバーら有志が立ち上げた。
終了式では人の会員が2班に分かれて、「糸くり節」や「むちゃ加那節」など、日ごろ研さんを重ねた東節を披露。武下さんは発表者が歌い終わるごとに「後半の節回しをもう少し勉強して」「良い調子」などと丁寧に指導。「島唄の半分は学問。皆さんの歌を聴きながら、改めて『唄半学』の意味を思い出しましたよ」と謙虚な感想を述べていた。
「徳之島節」を披露した瀬戸内町出身の露﨑会長は「島唄を通して、シマの仲間たちや心に触れ、喜びを感じる」と話した。