組織活性化へ課題共有 奄美5市町村老連がセミナー 大和村
2025年02月18日
地域

奄美大島5市町村の老人クラブ連合会代表らが集った「ゆめときめき活動推進セミナーin大和村」=17日、大和村防災センター
奄美大島5市町村の老人クラブ連合会代表者らが一堂に会する「ゆめときめき活動推進セミナーin大和村」が17日、大和村防災センターであった。県老人クラブ連合会などが主催するリーダー研修会で、約100人が参加。研究討論として各クラブの事例発表を行い、特色ある取り組みや課題を共有して組織活性化へ意識を高め合った。
同セミナーは各市町村老連が持ち回りで開催。開会あいさつで大和村老連の坂元龍馬会長は「人生100年時代、平均寿命ではなく健康寿命をいかに延ばすかが課題。現役引退後、いかに地域社会に関わるかが重要となる。老人クラブ人口減の要因を払拭(ふっしょく)していこう」と呼び掛けた。
研究討論では、宇検村の湯湾老人クラブ仲良し会と、大和村の思勝老人クラブオリーブの会の代表者が活動を報告した。
湯湾仲良し会の直三男也さんは、クラブの新入会員が当たる「世話役」制度について、「会長の指示のもと1年間各種行事や定例会などを取り仕切り、新入会員全員が会の運営を経験することになる」と説明。多彩な活動も紹介し、「年1回のグラウンド・ゴルフ大会では入会前の60代にも参加を呼び掛け、交流を図りながら仲良し会の広報も行っている」と会員増の工夫を語った。
思勝オリーブの会の元山安雄さんは、「若手会員の入会に抵抗があるとの意見もあった」と現在のクラブ名に至った経緯を紹介。交流会や環境美化活動、小中学校へのボランティア活動などの取り組みも紹介し、「子どもたちが地域団体を理解し、感性豊かな人間に育つ一助になっていると思う」などと成果を述べた。
セミナーでは特別講演もあり、大和診療所の小川信医師が「大和村での10年間を振り返って」と題し、離島医療を志した理由や、同村で感じた社会的処方の可能性について語った。