群島各地で小学校卒業式 1092人が巣立つ
2021年03月25日
地域
奄美群島各地の小学校で24日、卒業式があった。2020年度の卒業生は奄美全体で1092人(男子566人、女子526人)。卒業生たちは6年間の思い出と中学校生活への期待を胸に学びやを巣立った。
大和村の大和小学校(大江修校長、児童16人)では、唯一の6年生、元山絆君が卒業。保護者や来賓らも含め約50人が出席し、元山君の門出を祝った。
元山君は「お別れの言葉」で、6年間の思い出を振り返りながら支えてくれた人々に感謝を伝え、「中学生になったら先輩方に負けないくらい勉強を頑張る。たくさんの人と友達になって、明るく楽しい中学校生活を送りたい」とあいさつ。
在校生は「残してくれた優しさと責任をもってやり抜く力をこれからも引き継いでいく」と誓い、元山君から校旗のバトンを受け取った。
式の後は、今年度で定年退職する大江校長の卒業式も実施。大江校長はサプライズに驚きながら卒業証書を受け取り、「最後の式辞、卒業証書授与はいろんな思いが込み上げてきた。子どもたちは集落や島の宝物という気持ちで育ててきたつもり。これからは集落のおじちゃんになって見守っていきたい」と涙をこらえて語った。
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大島教育事務所によると、今年度、卒業生がゼロの小学校は奄美市の住用、大和村の今里、宇検村の久志、瀬戸内町の嘉鉄、天城町の岡前小与名間分校の5校。卒業生が1人の小学校は奄美市の小湊、市、大和村の大和、大棚、名音、宇検村の名柄、阿室、瀬戸内町の薩川、池地、油井、徳之島町の手々、尾母、天城町の西阿木名小三京分校、伊仙町の馬根、糸木名の15校。