自宅テラスからツチセボリ 初魚種にびっくり 加計呂麻島の籾さん
2018年12月10日
地域
瀬戸内町加計呂麻島(かけろまじま)渡連(どれん)の籾昭海さん(53)は11月8日、63センチ、4キロのツチセボリを上げた。「図鑑でしか見たことのない魚種。驚いたが、おいしかった。また釣りたい」とうれしそうに話した。
籾さんは集落の海岸近くで宿泊施設を経営。海に面したテラスから竿(さお)を出し、大物を狙うのが日課となっている。この日は朝食準備のため午前6時半ごろ起床し仕掛けを投入。加計呂麻島ハーフマラソン(11月11日)に参加する16人の宿泊客もいたため、「何か釣れたら」と期待を込めた。
午前9時ごろに強い引きがあった。フエフキか、それともネバリか―。いいイメージを持ちながらリールを巻いていった。5分ほどで海岸まで引き寄せると、見たことのない魚体にしばし戸惑ったが、体の斑点でぴんときた。
近くに住む漁師からもなかなか釣れない魚と聞き、すぐに対岸の釣具店に運んで魚拓を取った。翌日にはさばいて刺し身と、頭、骨などあらは煮付けにし、客、家族、従業員みんなで存分に味わった。
その引き、味にすっかり魅せられた籾さんは「きっと近くに相方がいるはず。釣りたい」と次の目標にもツチセボリを挙げ、張り切っている。