見どころや課題出し合う 奄美トレイルコース選定ワークショップ 瀬戸内町
2018年08月29日
地域
奄美の自然や文化に触れながら歩く道「世界自然遺産奄美トレイル」のコース選定に向けたワークショップ(体験型講座)が28日、瀬戸内町篠川の篠川地区振興センターであった。同集落を中心に地域住民16人が参加。専門家の助言を受けながら、同町北部・西側地域のコース案を話し合った。
奄美トレイルは、世界自然遺産登録の効果を奄美群島全体へ波及させる目的で、県が2016年度から各島で検討を進めている。同町では本年度から2年間でコース選定、地図作成などを計画した。
参加者は「花天―西古見」と「篠川―白浜」の2コース原案を基に、2班に分かれてコース途中の景勝地や史跡、古道などの見どころ、ハブの危険やトイレの有無などの課題を出し合った。
両班から、2コースとも海沿いを歩く原案とは別に、深山(みやま)の山中を歩く新たなコース提案があり、後半は実際にそのコースに出向き、旧道や川を散策した。川ではウナギやアユの泳ぐ様子も見られ、参加者一同満足した様子だった。
参加した篠川集落の計省三さん(79)は「地元にいても気付かないことがまだあると思う。こういう発信できる機会があればいい」と話した。
ワークショップに先立ち、九州自然歩道フォーラム事務局長の野元尚巳さんが奄美ならではのトレイルの魅力について講演。同日夕方には、瀬戸内町古仁屋で同町北部・東側地域のコース選定に向けたワークショップがあった。9月には奄美市名瀬、大和村、天城町でワークショップを開催予定。