身近な海のサンゴ知って 小1~3年生へ下敷き配布 奄美群島保全対策協

2023年10月03日

地域

奄美群島内の小学1~3年生に配布されるサンゴ礁保全啓発を目的とした下敷き=2日、奄美市名瀬

奄美群島サンゴ礁保全対策協議会(会長・信島賢誌奄美市世界自然遺産課長)は10月から、群島内の小学1~3年生全員(約3千人)を対象に、サンゴ礁の保全啓発を目的とした下敷きを配布している。

 

同協議会は奄美群島12市町村で構成され、サンゴ礁の保全対策について連携して取り組んでいる。下敷き作成は普及啓発活動の一環で事業費は50万円。

 

奄美大島出身歌手の里アンナさんと、所属事務所MINFAPLAN(ミンファプラン)、東京都北区の瀧野川女子学園中学高等部(94期生)からの寄付金を活用した。

 

下敷きには群島内12市町村(14地区)それぞれの海に生息するサンゴの写真を掲載。「サンゴと島の暮らしとの関わり」や「サンゴ保全のためにできること」などを、児童に向けて分かりやすく紹介している。

 

同協議会事務局の奄美市世界自然遺産課は「学校の休み時間などに眺めてもらい、自分たちの身近にある素敵なサンゴについて知ってほしい」と呼び掛けた。

 

下敷きは各学校を通じて児童らに順次、配布している。2024年度と25年度は、群島内全小学校の新1年生に配布する予定。