達成に向けた方策探る 沖永良部高校で「脱炭素」リーダー研修
2022年08月24日
地域
【沖永良部総局】知名町の県立沖永良部高校は23日、同校で島内の中学、高校生のリーダー研修会を開いた。中学、高校の生徒会役員など計23人が参加。和泊、知名両町が目指す「ゼロカーボンシティ」をテーマに、基調講演やグループ協議を通じて、実現可能性や達成するための方策を話し合った。
研修会は、島をリードしていく生徒たちの交流や島の課題について考えることなどを目的に毎年実施しており、今年で5回目。和泊、知名両町からの沖高教育振興事業助成金を活用した。
初めに基調講演があり、生徒らは知名町企画振興課の永野道也さんから和泊、知名両町のゼロカーボンシティを目指す取り組みについて学んだ後、四つのグループに分かれて協議。鹿児島大学法文学部澤田成章准教授のゼミ生4人が各グループのコーディネーター役を務めた。
協議ではゼロカーボンシティ実現のために自身や家族、地域でできる行動について出し合った意見を三つに分類。後半は「工夫や我慢がないと難しい」に分類された行動について、「どんな工夫があれば、その行動ができるか」を話し合った。
生徒からは「バスの利用を増やす」ためには「バスの料金を下げる」、「緑のカーテンをつくる」ためには「緑のカーテンコンクールを開催する」「種と土を配布して作りやすいようにする」などの意見や提案が出された。
参加した福龍太郎さん(14)=田皆中3年=は「地球温暖化にはあまり興味がなかったが、きょうの研修に参加して、温暖化の深刻さを受け止め、自身だけでなく、家族、周囲に声掛けするなど、できる行動をとりたいと思った」と話した。