陸自開設1年で本紙読者アンケート
2020年03月26日
地域
奄美大島に、陸上自衛隊の奄美駐屯地と瀬戸内分屯地が開設されて26日で1年。南海日日新聞社は群島内の本紙読者などを対象に、どのように自衛隊について受け止めているか、意見を問うアンケートを実施し、414件の回答が寄せられた。暮らしに変化を感じる住民は38%で、「感じない」の回答が46%と上回った。
アンケートでは、自衛隊誘致に対して抱いていた意見▽日常生活の変化▽日米合同訓練への受け止め▽訓練の事前告知のニーズ│など9問を聞いた。
過去の誘致について「賛成だった」と回答した人は153人の37%、「反対だった」は134人の32%、「どちらでもなかった」は114人の28%と約3割ずつに分かれ、賛成だった人が上回った。
駐屯地開設後に、暮らしに変化を感じている住民は「迷彩服の隊員や自衛隊車両をよく見かけるようになった」と回答する人が多数を占め、低空飛行をする航空機との関連を問う声も多数寄せられた。
米軍との合同訓練については、42%が「やめてほしい」と回答。「訓練するべき」(14%)と「やむをえない」(29%)とする訓練容認派も合わせると43%で、「分からない」の10%を大きく上回り、訓練への関心の高さが浮き彫りとなった。
また、訓練の事前告知については「知りたい」が59%、「近所でするなら知りたい」が22%となり、「知らなくてよい」(15%)「分からない」(3%)の回答数を超え、8割超の住民が、何らかの形で事前の広報を求める声が鮮明となった。
アンケートは2月18日~3月15日の約1カ月間、紙面上で告知し、ファクスや郵送、メールで回答を得たほか、記者が街頭、戸別訪問で実施、回収した。