音楽で児童らと心通わす 与論島
2019年11月27日
地域
東京五輪・パラリンピック大会で与論町とホストタウン事業の覚書を交わしている、カリブ海の島国、アンティグア・バーブーダの関係者3人が、24日から同島に来島している。一行は地元住民宅でホームステイをしながら、町内の各学校など施設を巡り、音楽などを通じて島民との交流を深めている。
同国関係者の来島は、国の2019年度オリパラ基本推進事業の一環。来島したのは学生のジャファリさんとサマンヤさん、引率のカーンさんの3人で、内閣府の職員も同行している。
26日に那間小学校(山下四郎校長、児童81人)であった交流会では、来島した3人が同国で盛んな打楽器スティールパンの演奏を披露。「メリーさんのひつじ」「きらきら星」など日本の児童にもなじみのある曲で会場を盛り上げた。
全身でリズムを刻みながら楽しそうに演奏する3人を、児童らも手拍子で後押し。互いに言葉は通じずとも、音楽で心を通わせた。
質問タイムでは「アンティグアの国旗は何を意味していますか」「スティールパンの中はどうなっていますか」といった児童の問いに、3人が丁寧に答えていた。
5年生の田畑まやさん(11)は「スティールパンは初めて見る楽器だったが、すごく楽しそうに演奏しているなと思った。(東京五輪で)アンティグア・バーブーダの選手がテレビに出たら応援したい」と話していた。
交流会後、高学年はワークショップで同国についての理解を深め、低学年は国旗作りに取り組んだ。同日は与論中学校でも交流事業が行われた。一行の同島での滞在は27日まで。