高齢者の集団接種始まる 沖永良部島
2021年05月19日
地域
沖永良部島で18日、73~79歳を対象とした新型コロナウイルスワクチンの集団接種が始まった。初日は和泊町の対象者300人が1回目の接種を終えた。同日午後8時現在、深刻な副反応は確認されていない。19日は知名町で行われ、20日までに両町で計900人が初回のワクチン接種を受ける予定。両町は18日、20日の予約に空きがあるとして、対象を70歳まで広げ、予約を呼び掛けた。
同島では6日から高齢者施設入所者、10日から80歳以上の住民への優先接種が始まっている。当初、80歳未満の高齢者の1回目接種は7月をめどにしていたが、ワクチンの準備が整ったため、予定を前倒しし、80歳以上の住民への個別接種と同時進行で進めるとした。
会場は18日が和泊町のえらぶ長浜館、19、20の両日は知名町フローラル館。初日の集団接種会場では、予約時間を午後5時、同6時、同7時と3回に分けたほか、待機場所のいすの間隔を広くするなど、密を避ける感染防止対策が取られた。両町の役場職員約30人、医療スタッフ約20人が誘導、予備問診、接種補助、健康観察など役割分担し、接種に当たった。
ワクチン接種を受けた女性(77)は「思ったより痛くなく、接種を受けられてよかった」とほっとした様子だった。