鹿児島奄美会が100周年式典
2018年11月05日
地域
県本土の奄美出身者でつくる鹿児島奄美会(嘉味田洋祐会長)は4日、鹿児島市内のホテルで創立100周年記念式典を開いた。国内外から集まった約400人が1世紀の歩みを振り返り、新たな飛躍と古里の発展を誓った。
鹿児島奄美会は前身となる在鹿大島郡人会が1918(大正7)年に産声を上げた。現在は11市町村の郷友会で組織。会員同士が親睦を深めつつ、災害時の復興支援など古里への貢献活動を続けている。
式典では嘉味田会長や三反園訓知事、金子万寿夫衆院議員らがあいさつ。世界自然遺産登録に向けて脚光を浴びる奄美の今後に期待し、出身者の結束を呼び掛けた。
奄美会の活動に尽力した5人を表彰した。第9代会長の池山泰正さん(78)=奄美市笠利町出身=は奄美群島の日本復帰60周年記念コンサートを思い出に挙げ、「会員の高齢化など課題もあるが、次の時代に向けて気持ちを一つにしたい」と語った。
式典には海外で暮らす出身者も出席した。北カリフォルニア県人会の木村耕蔵さん(77)=瀬戸内町出身=は「島口を聞くと懐かしさが込み上げてくる」と感慨深げに話した。
式典後の祝賀会は島唄や各地域の郷土芸能が次々と披露された。最後は六調を踊り、にぎやかに締めくくった。
池山さん以外の被表彰者は次の通り。(敬称略)
▽第7代会長 島田俊秀▽第8代会長 大野照好▽鹿児島奄美会誌編集作業実務者 福崎榮市▽鹿児島奄美会会計 秋山静夫