鹿児島市の才納さんが奄美市に福祉車両など寄贈
2019年10月12日
地域
旧名瀬市出身で鹿児島市に住む才納壽二さん(85)がこのほど、出身地の奄美市に高齢者用の福祉車両を寄贈した。「生まれ故郷のために貢献したい」との思いからで、消防指揮車も寄贈する予定。朝山毅市長は「地域の高齢者福祉向上や住民の安全安心のため役立てたい」と感謝した。
才納さんは鹿児島市で50年間以上、衣料品店を経営。閉店後、蓄財で故郷への寄付を考え、今年5月には、小学生のころ疎開していた大和村に福祉車両とマイクロバスを寄贈して喜ばれた。
奄美市に贈った福祉車両は車いすのまま乗降ができるユニバーサル車両。消防指揮車は現在、製作中で来年5月ごろの納車を予定しているという。鹿児島市の鹿児島新港で4日、福祉車両の引き渡し式があり、朝山市長が才納さんに感謝状を贈呈した。
才納さんは「奄美が大好きで、60歳になったらUターンしたいと思っていたが、いろんな事情で実現しなかった。せめて、何らかの形で古里の役に立ちたいと思っていた」と話した。