龍郷町秋名で焼酎用加工米田植え
2019年04月16日
地域
奄美黒糖焼酎用の加工米の田植え作業が14日、龍郷町秋名集落の水田で始まった。秋名・幾里集落の農家らで組織する「秋幾農業創生塾」(龍宮省三塾長)の取り組み。同塾と契約を結ぶ酒造会社の社員らも参加し、原料もオール奄美産の黒糖焼酎製造へ思いをはせた。
焼酎用の加工米の生産は、休耕田の解消や「地元産」を売りにした商品開発、商品を通じた地域活性化などが目的。秋名集落にある85㌃の水田を活用し、2017年に始まった。
14日は同塾のメンバーと、奄美市名瀬の渡酒造㈱(渡慶彦代表取締役)の社員とその家族ら計約20人が参加。膝まで泥に漬かりながら、開発中の商品の成功へ祈りを込めて苗を植え付けた。
渡代表取締役は「3年目を迎え、風味豊かないい酒ができてきている。今後熟成させてプレミアム商品として販売したい」と笑顔。塾メンバーもおいしい黒糖焼酎の完成に期待した。
毎年家族で田植えに挑戦している笠利小4年の大山皇成君(9)は「去年と比べてきれいに植えられるようになった。大人になったら完成したお酒を飲んでみたい」と話していた。
収穫作業は7月中旬予定。精米作業を経て島内の酒造会社に提供する。