4年ぶりネィンケ 徳之島町亀徳

2023年08月21日

地域

歓声を上げながら水を掛け合う「ネィンケ」の参加者=20日、徳之島町亀徳

【徳之島総局】無病息災を祈る夏恒例の伝統行事「ネィンケ」(水掛け)が20日、徳之島町亀徳であった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で4年ぶり。地域住民以外に見物客も多数来場し、集落の県道沿いで老若男女が威勢よく水を掛け合い厄を払った。

 

かつては3日間行われていた浜下りの最終日に、集落中で老若男女が水を掛け合ったことが由来とされる。例年、盆明けの日曜日に行われている。

 

水掛けは午前10時にスタート。誰に水を掛けてもよい無礼講とあって、参加者は洗面器や手おけ、水鉄砲などを持ち、歓声を上げながら豪快に水を掛け合った。

 

亀徳青年団の玉利祐希団長(31)は「イベントの特性上、コロナ禍での開催は断念せざるを得なかった。久しぶりということで今年は他地区の子どもたちも訪れるなど盛況。思う存分楽しんでもらいたい」と久しぶりの開催を喜んだ。

 

友人らと参加した清水海奈さん(亀津中3年)は「以前参加したのはまだ小学生の頃だった。この日だけは誰に水を掛けても怒られないのでとても楽しくて気分が盛り上がる。夏休みの宿題も終わらせたので自粛続きだった4年間の分、たっぷりと夏休みを楽しみたい」と笑顔を見せた。