AⅰAⅰひろばで「かさん唄の夕べ」
2020年01月28日
地域
奄美市笠利町と龍郷町の唄者らでつくる笠龍地区民謡保存協会(福山幸司会長)主催の「第34回かさん唄の夕べ」が26日、奄美市名瀬のAⅰAⅰひろばであった。3歳からベテランまで36人と1組が出演。北大島で歌い継がれる「かさん唄」を披露し、詰め掛けた島唄ファンを魅了した。
カサン節は、奄美大島南部で継承される「ヒギャ節」に比べ、ゆったりとした節回しが特徴。同協会は1981年の結成以降、同イベントの開催などを通して島唄の継承に取り組んでいる。
ステージは福山会長の「長朝花節」を皮切りに出演者が個性あふれる歌声を次々と披露。手蓑小春さん=赤徳小2年=の「朝花節」や井上もえさん=同3年=の「イトゥ」、あやまる会の子どもたちによる「うんにゃだる」「ワイド節」など次代を担う若手も伸びやかな歌声を響かせ、会場には手拍子やハト(指笛)が飛び交った。
同日は約180人が来場。福山会長は「楽しく発表する場があれば、島唄を受け継いでいこうとする子どもたちの励みになる。次の世代に引き継いでもらって『かさん唄の夕べ』が長く定着すれば」と話した。