JACの新型機が就航 沖永良部島
2018年12月02日
地域
日本エアコミューター(JAC=本社霧島市、加藤洋樹代表取締役社長)は1日、鹿児島と沖永良部島、与論島、屋久島の路線に最新鋭プロペラ機ATR72―600(70席)を就航させた。11月末で退役したボンバルディアQ400(74席)の後継機。和泊町のえらぶゆりの島空港では午前8時55分到着の初便に合わせて横断幕が掲げられ、JACの新たな翼を歓迎した。
同機はフランスのATR社製。全長27・2メートル。ボンバルディアQ400と比較して座席は4席減ったが、ゆとりあるデザインが特徴。コックピットは最新の航法機器を装備し、客室内は同じクラスのプロペラ機と比べて手荷物収納スペースが広い。機内の全座席革張りで、発光ダイオード(LED)照明を採用し、「明るく快適な空間」になっている。
JACは2017年4月から順次、ATR社製の飛行機を導入し、サーブ機、ボンバルディア機との機材更新を進めている。19年度中に全てATR社製の9機体制とする計画。今回は6機目で、ATR42―600(48席)を大型化したタイプ。部品の共通化で整備面のコスト削減が図られるという。
この日は和泊、知名両町の関係団体で構成する沖永良部空港利用促進協議会(会長・伊地知実利和泊町長)のメンバーらが「待ちゅたんど~(待ってたよ)」と書かれた横断幕を掲げて新型機を出迎え、送迎した。
公務出張から同便に乗り帰島した伊地知町長は「席がゆったりしていて快適な空の旅だった。この飛行機に乗って来島者が今より増えてくれるとありがたい」と話した。
JAC空港部業務グループの澤栁(さわやなぎ)富康グループ長は「新たな飛行機がボンバルディア機と同様、島民の方々に末永く愛されるよう私たちも努力していきたい」と語った。