地元企業の魅力伝える 高校生合同説明会 奄美大島

2022年02月26日

地域

地元企業のブースで業務内容などについて説明を受ける高校生ら=25日、奄美市名瀬

奄美市と名瀬公共職業安定所が主催する「高校生向けの合同企業説明会in奄美」が25日、同市名瀬の集宴会施設であった。奄美大島内2校の生徒59人と、島内に雇用の場がある20社が参加。生徒らは会場に設けられた各企業のブースを回り、仕事内容や就業環境などについて理解を深めた。

 

説明会は島内の高校生に地元企業の魅力を伝えることが目的。今年は昨年と同じく、新型コロナウイルス感染防止のため規模を縮小して実施。参加対象を就職希望の2年生に限定し、ブースごとの間隔を空けるなど感染対策を徹底した。

 

各企業の説明は1回10分。生徒らは関心のある職種を中心に計6社のブースを巡り、それぞれの業務内容や必要な資格、やりがいや地元で働くことの魅力などについて説明を受けた。

 

公務員を目指しているという豊田妃奈さん(大島北高2年)は「(説明を受けて)他の職種もいいなと思えた。地元で働いてみたいが、一度は島外に出たいという気持ちもある」と話した。

 

名瀬職安によると、昨年度に管轄内の高校を卒業した就職内定者118人のうち、奄美群島内で就職したのは26人で2割程度だった。担当者は「高校卒業後、多くの若者が島外へ出るため人材が流出してしまう。地元企業を知っていただくことで就職の選択肢として考えてもらえれば」と語った。