奄美初、女性の指導漁業士 和泊町の堀江さん、県が認定 沖永良部島漁協

2018年08月09日

地域

女性では奄美で初めて指導漁業士の認定を受けた沖永良部島漁協の堀江さん(右)と東組合長=7日、和泊町

女性では奄美で初めて指導漁業士の認定を受けた沖永良部島漁協の堀江さん(右)と東組合長=7日、和泊町

 【沖永良部総局】和泊町手々知名の堀江百合子さん(49)が鹿児島県の指導漁業士に認定され、7日、和泊町の沖永良部島漁協(東善一郎組合長)で伝達式があった。女性の指導漁業士は県内で3人目、奄美では初めて。

 

 県は優れた漁業活動や後継者育成などに取り組んでいる60歳未満の漁業者を指導漁業士に認定している。

 

 堀江さんは奄美で初めて漁協婦人部を立ち上げ、長年にわたって魚食の普及活動や加工品の開発などに尽力した点が評価された。

 

 具体的には共同販売所「島人ぷらざ」を設置・運営し、サメなどの低価格、未利用資源の加工販売に力を入れているほか、毎月第4月曜日に町内で市場を開催し、魚食のPRや他産業との交流にも積極的に取り組んでいる。

 

 堀江さんは「指導漁業士になりネットワークが広がったことが最大の利点。県内各地の漁業士とも情報交換しながら、沖永良部に生かせるものは還元していきたい。島で水揚げされる魚の中にはおいしくても知名度がないため値が付かないものもある。そうした魚に付加価値をつけるような取り組みができれば」と抱負を述べた。

 

 東組合長は「地元の魚にいかに付加価値をつけて販売できるかが大事」と堀江さんの活躍に期待を寄せた。