星槎大学と和泊、知名町連携協定

2018年06月12日

地域

連携協定を結び、固く握手を交わす(左から)今井町長、井上学長、伊地知町長=9日、知名町

連携協定を結び、固く握手を交わす(左から)今井町長、井上学長、伊地知町長=9日、知名町

 2017年4月に沖永良部島にサテライトカレッジを開校した星槎(せいさ)大学と、和泊、知名両町との協定調印式が9日、知名町のホテルであった。人材育成や新産業の創出、既存産業の活性化など島の振興に向け、産学官の連携をより深めていくことを申し合わせた。

 

 同島でのサテライトカレッジの開校は知名町が15年度に策定した総合戦略に基づく。島内に魅力ある雇用が少ないことや高等教育機関がないことが、若い世代の島外流出の一因とし、島にいながら高等教育を学べる場の確保や、地域産業を自ら生み出す人材の育成などを目的に誘致した。

 

 協定調印式は同大の井上一学長と細田満和子副学長らの来島に合わせて実施した。両町から町3役と議会議長が出席した。

 

 井上学長は「学びたいことを学びたい時に、学びたい場所で学ぶ。星槎大学では学び方を自分らしくコーディネートできる」と紹介し、「私たちが何かを提案するのではなく、島のため何ができるのか、皆さんと一緒に考えていきたい」と述べた。

 

 今井力夫知名町長は「今回の協定を機に島の人たちの学ぶことへの意欲を高めていきたい」、伊地知実利和泊町長は「互いの力を発揮しながら、島の振興発展につなげていけたら」と期待した。

 

 同大学は通信制の私立大。入学者は共生科学部に所属し、約300の科目から受講科目を選べる。学費は履修科目数に応じて納入する。在籍年限はなく、一般大学と同じ124単位取得で大学卒業学位「学士」が授与される。