知名度アップへ作戦会議 平田さん挑戦、ファン後押し 名瀬出身アーティスト

2018年04月28日

地域

「青空」を歌う平田さん。バイオリン演奏は瑞穂さん=25日、東京都東京港区

「青空」を歌う平田さん。バイオリン演奏は瑞穂さん=25日、東京都東京港区

 【東京支社】奄美市名瀬出身のシンガー・ソングライター平田輝さん(53)主催のユニークなイベントが25日、東京都内であった。題して「夢を追い続けるシンガー平田輝の弾き語りライブ&知名度アップ作戦会議」。演奏の合間に議論を重ね、来場したファンから「商業主義に走っていない姿勢に共感している」などの声が出た。

 

 イベントは約2時間。ファン50人が来場し、立ち見も出る盛況ぶりだった。平田さんが楽曲を提供した格闘家佐竹雅昭さんも訪れ、最前列でイベントに参加した。

 

 平田さんは1993年「今夜、ビートルズが街をうめつくして」でデビュー。50歳を機に「ともに夢を見よう。ともに挑み続けよう」を合言葉に武道館でのライブとNHK紅白歌合戦出場を目指すことを宣言した。

 

 作戦会議の討議で、50代の男性ファン(医師)は「感動は与えるものではない。商業主義に走っていない平田さんの姿勢に私は共感している」と語った。

 

 佐竹さんは「私にも楽曲『GAN GAN』を提供してくださった平田さん。大塚製薬オロナミンCのCMソングをはじめさまざまなアーティストに楽曲を提供した実績がある。奄美にこだわる気持ちも理解できるが、そのことが自ら壁を作ってはいないだろうか」と投げ掛けた。

 

 さまざまな声を受け、平田さんは「皆さまの意見と応援が励みになった。自らを多角的に見直すチャンスとなった」と謝辞を述べた。

 

 イベント会場「オレンジブレイナリー」は、平田さんの高校の同級生で放送作家の小山薫堂さん(京都造形芸術大学副学長)が手掛ける多目的スペース。コンセプトは「アイデアのまちあわせ場所。ニッポンをオモシロくするアイデアたちが出会う作戦室」。カフェや物販コーナーも併設している。