立ち木? いいえツタです

2019年04月12日

地域

立ち木のような模様に伸びたビルの壁をはうツタ=奄美市名瀬

立ち木のような模様に伸びたビルの壁をはうツタ=奄美市名瀬

 「こんな所に木?」。奄美市名瀬伊津部町の市街地に突如、1本の「立ち木」が現れた。よく見ると、ビルの壁面で成長したツタ。左右対称に広がり、堂々とした姿は、まるで絵本の見開きのよう。

 

 昨年12月、ビルに隣接するタクシー会社の社屋が解体されて日の目を見た。ビルの管理会社によると、外壁工事を行ったのは6~7年前。ツタはその頃から生え始めたと思われる。

 

 ビル所有者は保全のためにツタの根元を断ち切り、撤去を思案中。タクシー会社も新社屋を5月から建設開始予定という。街中で偶然生まれたトリックアート。名残惜しいが、4月いっぱいで見納めとなりそうだ。