週末台風、イベントを直撃 奄美群島

2018年08月11日

地域

漁船同士をつなぎ留め台風に備える漁師=10日、名瀬漁港

漁船同士をつなぎ留め台風に備える漁師=10日、名瀬漁港

 台風14号の接近に伴い、奄美群島各地で週末に予定されていた行事やイベントも日程変更を強いられるなど影響が出ている。奄美市中心商店街でのイベントや、児童生徒が参加する天体観測が中止となったほか、自治体別の夏祭りも延期やプログラムの一部変更が決まった。週末台風はイベントを直撃した。

 

 徳之島町で11、12の両日に予定されていた「どんどん祭り」は12日のみの開催。闘牛パレードや一般パレード、島一番イチゲイ大会、お楽しみ抽選会、花火大会などを行う。

 

 同じく11、12日開催の「喜界町夏祭り」は12日に湾漁港内で予定していた「フネィンカー競漕(きょうそう)=舟こぎ競争=」が中止。その他のプログラムは予定通り実施する。

 

 奄美市笠利町の宇宿漁港で12日に開催予定だった「あやまる祭り」は26日に延期。与論町の「ヨロンサンゴ祭り」(11~12日)は19日に延期し、プログラムも一部変更する。

 

 11日に奄美市名瀬の中心商店街で開催予定だった「商店街まつり」は中止。県立奄美少年自然の家主催の「スターウオッチングイン瀬戸内町」(11日)と、「スターウオッチング夏の星座とペルセウス座流星群」(12日)も中止が決まっている。

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 奄美市の名瀬漁港では10日、台風の接近に備え漁船の係留に追われる漁師らの姿が見られた。

 

 漁船同士をつなぎ留める作業をしていた名瀬漁協所属の男性=50代=は「今年は台風が多くて毎週のように係留作業をしている。自然には勝てないけど船は大切な財産だからしっかり用意しておかないと」と額の汗を拭った。