障がい児支援、「多職種連携」で 奄美大島北部地域子ども支援net

2022年06月25日

地域

グループワークで各機関の課題や解決策を話し合った北部地域子ども支援net=20日、龍郷町(提供写真)

奄美大島の障がい児支援の充実に向けた「2022年度北部地域子ども支援net」が20日、龍郷町りゅうがく館であった。奄美地区地域自立支援協議会の専門部会「子ども部会」メンバーと各地域の保健福祉行政、学校、医療、福祉事業所の担当者など計55人が参加。関係機関が協力し、切れ目のない支援を目指す「多職種連携」をテーマに協議し理解を深めた。

 

子ども支援netは障がい児支援関係職種を中心とした多職種による交流・意見交換の場。中部、南部、北部と3地域で展開し、地域の実情に合わせた課題の共有や、顔の見えるネットワークづくりの推進を目的に毎年開催している。

 

「多職種連携」をテーマにグループワークがあり、九つのグループに分かれて支援を必要とする子どもとその家族を支える各機関がそれぞれの課題や解決策を出し合った。

 

各グループでは「お互いの職種の役割を知っていないと使える支援が分からないので、確認できてよかった」「共通理解が大切。学校でも保護者と支援する側の方向性の違いや、支援の差を感じることがある」などの意見が挙がった。

 

鹿児島大学大学院臨床心理学研究科の髙橋佳代准教授が「感情を調整する力の発達とその支援」の題で講演し、発達における感情の仕組みや感情の調整の仕方などを伝えた。