「春一番」の美味しさ知って 東京でバイヤー招き商談会 JAあまみ・天城、徳之島両事業本部

2025年02月25日

社会・経済 

バレイショ「春一番」の生産者らと懇談しながら料理を味わう首都圏のバイヤーら=15日、東京都中央区

今が旬の徳之島のバレイショ「春一番」のおいしさを知ってもらい、関東圏などでの販路拡大に結び付けようと、JAあまみの天城、徳之島両事業本部と徳之島3町は15日、東京都中央区のイタリアレストラン、代官山ASOチェレステ日本橋店に生協や量販店のバイヤーなどを招き商談会「DISCOVER TOKUNOSHIMA2024」を開いた。

 

「春一番」の販路拡大を図る商談会は昨年度も開いており、2年目。JAあまみ天城事業本部天城地区園芸部の中山浩樹部会長は、「農家が力を合わせ、丹精込めて作った『春一番』。多くの人に届けたい」とあいさつした。

 

今回は「生産者の思いとともに、『春一番』がもたらす食卓の豊かさを体感してもらう」がコンセプト。同レストランの菊池恒毅料理長がレシピを考案した、皮をむかない状態のバレイショを低温の油でじっくり煮たコンフィなどを提供。参加者たちは、家庭でも簡単に作れるバレイショ料理の数々に舌鼓を打った。

 

国内最大規模の生協グループ「コープデリ連合会」(埼玉県戸田市)生鮮調達農産部のバイヤー、石野剛資さんは、昨年の商談会で初めて『春一番』を食べ「みずみずしい甘さに感動した」と感想。同連合会では3月1日から首都圏の組合員に配布するカタログで、「春一番」を初めて特集することになったという。

 

今回の商談会をコーディネートしたコンサルタント関連企業スポットライト(鹿屋市)の新美了代表取締役社長は「これまで徳之島産のバレイショは首都圏では鹿児島県産という表記になってしまい、『春一番』というブランドの魅力を消費者に伝えきれていなかった。商談会で農家の思いを直接聞いてもらいながら、『春一番』を使った料理でそのおいしさを知ってもらうことは大きな訴求になる」と話した。