「販売環境は明るい」市場関係者 和泊町でバレイショ出荷協議会
2021年02月01日
社会・経済
JAあまみ和泊事業本部の2021年産沖永良部島バレイショ「春のささやき」の出荷協議会が31日、町防災拠点施設やすらぎ館であった。今期の共販目標は4900トン(前期実績4493トン)、販売額8億8200万円(同7億7080万円)。昨年12月の長雨の影響で植え付けが遅れ、出荷終了は5月末ごろを見込む。生産者らは高単価での取引に期待を寄せ、高品質出荷と安全な収穫作業実施へ気持ちを新たにした。
今年は新型コロナウイルスの影響で出発式を中止し、規模を縮小して出荷協議会を開いた。JAあまみ和泊事業本部と和泊町園芸振興会の共催。生産者やJA、行政関係者ら約60人が参加した。
21年産は登録生産者326人(前期316人)。種場産地の作柄不良による種子不足などで、栽培面積は前年を12ヘクタール下回る329ヘクタールとなった。昨年11月の干ばつ、同12月の日照不足と寒波などの影響で、生育不良や茎葉の損傷が多く見られるという。丸、長両系とも、冷蔵種子は小玉傾向、購入種子は平年並みと見込む。
JAあまみの森晃和泊理事は、あいさつで「生産者、関係機関が一体となり、定時・定量の安定出荷に取り組む。生産者は無事故で農繁期を終えられるよう、農業機械の取り扱いには細心の注意を払ってほしい」と話した。
JA県経済連の関係者は情勢報告で「新型コロナの影響で外食は落ち込んでいるが、巣ごもり需要が高まり、個人消費は活発。販売環境は明るい見通し」との認識を示した。関西、九州地区の市場関係者も北海道など他産地の出荷量が減少しているとし「品質が良ければ、価格は期待できる」と述べた。
協議会の最後は、参加者全員で「頑張ろう」を三唱して目標達成を誓った。