サテライトオフィス完成 徳農高跡、企業誘致に期待

2022年04月19日

社会・経済 

サテライトオフィスの開所式であったテープカット=18日、伊仙町

伊仙町が企業誘致などを目的として旧徳之島農業高校校舎4階に整備を進めていたサテライトオフィスが完成し、現地で18日、開所式があった。関係者約20人が出席。交流人口拡大や地域活性化など、活用に伴う今後の効果に期待した。

 

2020年度テレワーク環境・サテライトオフィス整備事業で整備した。財源は、国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、総事業費は2694万円。オフィス3室とテレビ会議室、テレワーク室、コワーキング室各1室の計6室を備えた。

 

各部屋にはエアコン、デスク、電源などを設置し、無線LANによる高速インターネット環境も完備。町の中心地や海が一望でき、裏手には旧校庭や農地が広がるなどオフィスからの景観も良好。コワーキング室には休憩用のハンモックを用意するなどリラクセーションにも気を配っている。

 

開所式で大久保明町長は「既に、自動車の自動運転技術を開発するICT(情報通信技術)企業から利用の打診がきており、本契約に向けて話を進めている。最先端の技術を開発する企業を迎え入れられることは町にとっても誇らしい。今後の地域活性化につなげたい」と語った。

 

オフィスの3部屋は企業向けで、利用料は1カ月2万5000~4万円。他の部屋は、町民や出張者、旅行者などの個人の利用も可能で、1時間の利用料はテレビ会議室1000円、テレワーク室とコワーキング室300円。問い合わせは電話0997(86)3111町役場未来創生課へ。