トン当たり2万1999円 年産キビ生産者価格 前期比395円増
2020年12月27日
社会・経済
生産者交付金と原料代で構成する2020年産(20~21年期)サトウキビの生産者手取り価格が25日、決まった。基準糖度13・7度の価格(トン当たり)は、前期比395円増の2万1 生産者手取り価格は①政府支払いの「生産者交付金」②国産キビを原料とする粗糖の国際相場を基準に算定し製糖会社が生産者に支払う「原料代」│の合計額。交付金は政府予算が絡むため、通常は原料代が決まる前年の12月に決定し、原料代は毎年10月から翌年9月までの砂糖年度の第2四半期(1~3月)の輸入糖売り戻し価格の告示に伴い決まる。
20砂糖年度の第2四半期輸入糖売り戻し価格が25日、トン当たり前年を4350円上回る8万4138円に決定。これにより原料代も前年より265円高い5139円となった。
県農協中央会によると、砂糖の国際相場は、主要生産国であるインドの砂糖輸出政策の決定の遅れやブラジルなどでの天候不順による減産予測から供給不足観測が広がり、前年に比べて高値で推移したことから売り戻し価格が上がった。
生産者交付金は前年を130円上回る1万6860円への増額が決まっており、合算して20年産キビの生産者手取り価格は前期を上回った。
価格は糖度により増減し、基準糖度帯上限の14・3度で2万2225円、下限の13・1度で2万1774円となる。