トン当たり2万4273円 24年産キビ生産者価格 前期比343円減も過去2番目
2024年12月28日
社会・経済
生産者交付金と原料代で構成する2024年産(24~25年期)サトウキビの生産者手取り価格が27日、決まった。参考となる基準糖度13・7度の価格(トン当たり)は前期比343円減の2万4273円。手取り価格の算出方法が現行方式となった07年産以降では、過去最高だった昨年に続く2番目の価格。
生産者手取り価格は①政府支払いの「甘味資源作物交付金(生産者交付金)」と②粗糖の国際価格を基準に算定し、製糖会社が生産者へ支払う「原料代」―の合計。交付金は国の予算が絡むため前年の12月に決定し、原料代は毎年10月から翌年9月までの砂糖年度の第2四半期(1~3月)の輸入糖売り戻し価格の告示に伴って決まる。
24砂糖年度の第2四半期輸入糖売り戻し価格は26日、トン当たり前年同時期を5621円下回る12万1360円に決定。農林水産省地域作物課や、農畜産業振興機構レポートによると、価格はニューヨーク粗糖先物相場などを基に決定され、主要生産国の生産量見通しや外国為替、原油価格などの影響を受ける。
県農協中央会は今回告示された売り戻し価格を基に、原料代の参考価格を算出。基準糖度13・7度の原料代は前年より343円低い7413円となった。生産者交付金は23年12月に1万6860円で決まっている。
原料代は糖度により増減し、最終的に製糖会社が決定する。