バニラ・エア便あす就航
2014年06月30日
社会・経済
【東京支社】格安航空会社(LCC)バニラ・エア(千葉県成田市)が7月1日、成田―奄美大島間の直行便を就航させる。最安値8千円の片道運賃(定期販売)で毎日1往復を運航。平均搭乗率80%、年間10万人の送客を目指す。奄美へのLCC参入は初めて。住民の負担軽減や交流人口の拡大に期待がかかる。運航初日は成田、奄美の両空港で記念セレモニーを開く。
奄美と首都圏との直行便開設は日本エアシステム(現日本航空)の羽田線が就航した1992年以来22年ぶり。鹿児島県へのLCC参入は鹿児島空港(霧島市)に続いて2カ所目となる。
成田―奄美間の所要時間は2時間10分~2時間40分。機材はエアバス320(166席、180席)を使用する。予約状況で運賃が変動する空席連動型を採用。運航経費を削減し、最低価格を既存路線の半額以下に抑えた。
7月1日の成田出発便はほぼ満席。折り返しの奄美出発便はまだ席に余裕があるとみられる。目標搭乗率は7~8月を90%、年平均を80%に設定。新規需要を掘り起こして通年運航を目指す考えだ。広報担当者は「地域交流の懸け橋になるようPRを強化する。これまで奄美を訪れたことのない人にも利用してほしい」と話した。