バレイショ、タンカン贈呈 塩田知事へヒヨドリ被害報告も JAあまみ

2025年02月08日

社会・経済 

JAあまみが贈呈したタンカンを試食する塩田康一知事(中央)=7日、鹿児島市

JAあまみの窪田博州代表理事組合長ら3人が7日、鹿児島市の県庁を訪れ、塩田康一知事に奄美大島産タンカンと徳之島産バレイショを贈呈した。窪田組合長らは塩田知事へヒヨドリによる深刻な食害状況も報告し、バレイショとタンカンのPRを要請した。

 

奄美群島はタンカンの栽培面積が国内最大級を誇る一大生産地。今期は夏場の猛暑や9月の日照不足の影響で、例年と比べ低糖低酸傾向にあり、JAあまみ大島事業本部は今期の共販量を61・3トンを見込んでいる。

 

バレイショは徳之島と沖永良部島が主産地。今期はヒヨドリによる葉の食害の影響で小玉傾向が見られ、JAあまみの共販量は、徳之島と沖永良部島合計で1万7550トンを計画している。

 

JAあまみによる知事への農産物贈呈は初めて。県庁には窪田組合長、JAあまみ野菜部会連絡会の中山浩樹会長、JAあまみ大島事業本部果樹部会の藤村秀久副会長が訪問し、奄美大島産の秀品タンカン3キロ、徳之島と沖永良部産のバレイショ15キロを贈呈した。タンカンを試食した塩田知事は「甘い、おいしい」と太鼓判を押した。

 

贈呈後の歓談ではタンカンの果実やバレイショの葉など、ヒヨドリ被害の状況を報告。窪田組合長は「塩田知事にバレイショ、タンカンをPRいただき、農家の所得向上につながれば」と期待を寄せた。

 

JAあまみは8日、鹿児島市のおいどん市場与次郎館であまみフェアを開き、タンカンやバレイショ、インゲンなど奄美の特産品を販売する。