パッション「今年も最高の味」 瀬戸内町、生産者が太鼓判

2021年06月20日

社会・経済 

旬の味を買い求める来場者でにぎわった「パッション祭り」=19日、瀬戸内町

 瀬戸内町が生産とブランド化に力を入れるパッションフルーツをアピールしようと、地元農家らでつくる瀬戸内パッションブランド産地協議会は19日、同町古仁屋の海の駅で販売イベント「パッション祭り」を開いた。参加した農家は「今年も最高の味」と太鼓判。新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催となり、来場者はうれしそうに奄美の初夏の味覚を買い求めていた。

 

 町内の10戸の農家がパッションフルーツを持ち寄り、午前8時半から約100キロを販売した。1袋5~6個入りが500円。化粧箱入り商品も通常より安く販売されるとあって、自家用や贈呈用にまとめ買いする人も見られた。

 

 同町は1996年からパッションフルーツを皇室へ献上する「皇室献上産地」。県を代表する農産物として「かごしまブランド」の指定も受けている。鎌田愛人町長によると、18日に宮内庁から同町へ「天皇陛下も大変喜ばれていた」と連絡があったという。

 

 産地協議会宣伝部長の永井京子さん(66)は「今年も甘味と酸味のバランスが良く、自信を持って勧められる出来。全国でも瀬戸内町のパッションの認知度が上がってきているのを感じる」と語った。

 

 自宅用に2袋購入した同町瀬久井の徳田幸子さん(72)は「明日は父の日なので、黒糖焼酎に入れて夫の晩酌に出してあげたい」と笑顔で話した。