パッション収穫スタート 瀬戸内町

2020年06月11日

社会・経済 

鮮やかな濃紫色に熟したパッションフルーツをPRする関係者=10日、瀬戸内町嘉鉄の有田農園

鮮やかな濃紫色に熟したパッションフルーツをPRする関係者=10日、瀬戸内町嘉鉄の有田農園

 奄美を代表する果樹の一つパッションフルーツの収穫が始まっている。シーズン本格化を前に瀬戸内パッションブランド産地協議会(宮原仲清会長)の関係者が10日、同町嘉鉄の有田農園で丹精込めて育て上げた町の特産品をPRした。

 

 皇室献上品としても知られる瀬戸内町のパッションフルーツ。同町農林課の担当者らによると、同産地協議会の今期の栽培面積は2・5㌶で生産量は40・3㌧。「開花期の3~4月に極端な気温変化もなく順調に生育し、品質も例年通り良い」という。

 

 宮原会長(70)は「新型コロナウイルスの影響で販促活動もできなかったが、一生懸命育てた品であり自信を持って送り出したい」。園主の有田修一さん(63)は「元気よく育った。もう少しで酸味も取れ甘くおいしくなる」と笑顔で話した。

 

 同町では2016年に産地協議会が設立され、現在26人の生産者が会員として果実生産に取り組んでいる。7年連続で「かごしま農林水産物認証制度」(K│GAP)の認証を受けているほか、昨年4月には県を代表する農産物として指定される「かごしまブランド団体」にも認証されている。