パッション農家〝熱い〟交流 K-GAP推進部会
2019年03月02日
社会・経済
奄美市の名瀬、笠利両地区のパッションフルーツ農家を対象とした研修会が2月27日、市内のほ場6カ所であった。参加者は生育の違いを比較したりして営農技術について情報交換。地面からV字状に棚を設置する最新の「V字仕立て」を学んだ。
県産農林水産物の安全性を保障する「K―GAP(ケイギャップ)」に認証された奄美市パッションフルーツK―GAP推進部会が主催。新規就農者を含む24人が参加。最新鋭の温度管理付きビニルハウスも回った。
「V字仕立て」は名瀬朝戸の奄美市農業研究センターで実証試験を視察した。
通常の棚からぶら下がるように実をつけるT字やL字の棚と異なり、地上15㌢の低さで育成した後、V字棚を伝って伸びていく過程で実を付ける方法。栄養が果実に行きやすく、大玉になる傾向があるという。参加者は「作業効率はどうか」「着果率は」などと活発に意見を交わした。
Iターンでパッションフルーツのサマークイーンを栽培している奄美市住用町の渡辺直樹さん(55)は「栽培技術だけでなくハウス建設の資金調達にいたるまで情報共有できた。こういう機会が少なかったのでありがたい」と話した。