ユリなど球根取引開始-沖永良部島

2014年06月21日

社会・経済 

掘り取り作業に汗を流す農家=沖永良部島

掘り取り作業に汗を流す農家=沖永良部島

 【沖永良部総局】沖永良部島の2014年産テッポウユリ、フリージア球根の取引が20日、始まった。今期はユリ1万3580ケース(前年実績1万2194ケース)、フリージア60ケース(同54・9ケース)を見込んでいる。取引期間は7月10日までの21日間。島内各地のほ場では、梅雨の晴れ間をぬって、掘り取り作業に汗を流す生産者の姿が見られる。
 永良部百合フリージア生産出荷組合(組合長・伊地知実利和泊町長)によると、今期は和泊、知名両町でユリ88戸(作付面積21ha)、フリージア2戸(0・6ha)で生産。担当者は「天候や病害の被害も少なく、肥大傾向」としている。
 1ケース当たりの価格は、ユリ、フリージアとも前年と同額となった。
 雨天続きで掘り取り作業が遅れる中、晴れ間を狙ってほ場に出ていた平亮雄さん(38)=知名町=は「予想したよりいい出来。生産農家の減少などで需要に追い付いていないと聞くが、球根を待っている人に届けばうれしい」と笑顔。
 親子3人で作業していた平山良市さん(62)=和泊町=は「親がやっていた球根栽培を再開して3年目になる。切り花より台風の影響が少なく、計算できるのがいい。技術はまだ未熟だが、続けていきたい」と話した。