会場で選手に声援を! 離島甲子園開催まで1カ月 球場で実行委が会見

2023年07月22日

社会・経済 

奄美川商球場で行われた第14回離島甲子園の記者会見=21日、奄美市名瀬

「国土交通大臣杯 第14回全国離島交流中学生野球大会」(通称・離島甲子園)が8月21~24日、奄美大島各地で開催される。奄美群島での開催は初めてで、開幕まで1カ月となった21日、奄美大島5市町村でつくる実行委員会などが奄美市名瀬の奄美川商球場で記者会見。大会実行委員長の安田壮平奄美市長は「島内の皆さんにはぜひ会場へ足を運んでもらい、選手たちに大きな声援を送ってほしい」と呼び掛けた。

 

離島甲子園は、全国の離島の中学生が一堂に会してトーナメント戦を行う軟式野球の大会。元プロ野球選手の故村田兆治氏が提唱し、野球を通した島と島との交流や青少年の健全育成などを目的に2005年(現在の大会名では08年)に始まった。

 

今大会は奄美群島日本復帰70周年記念事業として実施。北は新潟県の佐渡市(佐渡島)、南は沖縄県の竹富町(八重山諸島)まで、全国26自治体から25チームが参加。奄美関係では奄美市選抜2チーム(シャリンバイズ、ガジュマルズ)と龍郷選抜、瀬戸内町選抜、徳之島選抜の5チームが出場する。

 

記者会見には奄美大島5市町村長や、村田氏の弟で大会顧問の村田光英さんらが出席。安田市長は「ともすれば離島は『ハンディの象徴』のように思われがちだが、離島に住んでいても夢、目標を実現できる。奄美大島だけでなく、全国の離島の子どもたちがそういう思いを抱いてくれるきっかけとなるような大会になれば」と期待。

 

村田顧問は「島と島で野球を通じた強い絆ができれば。選手たちには一生懸命にプレーしてもらいたい」などとエールを送った。

 

大会は8月21日が開会式。22~24日に奄美川商球場、龍郷町中央グラウンド、瀬戸内町清水公園、宇検村総合運動公園野球場の4会場で試合が行われる。期間中、野球教室や「さよならパーティー」などの交流イベントも予定されている。