初夏の味覚、奄美プラム出荷 共販量2・7㌧見込む JA奄美、大和村で出発式

2018年06月07日

社会・経済 

選果場に持ち込まれた奄美プラム=6日、大和村のJAあまみ湯湾釜選果場

選果場に持ち込まれた奄美プラム=6日、大和村のJAあまみ湯湾釜選果場

 2018年産奄美プラム(スモモ)の出発式が6日、大和村のJAあまみ大和支所湯湾釜選果場であった。本年産の共販目標は前期実績比1・9トン減の27トン(大和村22・1トン、奄美市名瀬3・6トン、龍郷町1・3トン)、金額を1080万円に設定。出席した生産者や行政、JAの担当者らは良質の果実生産と販売を誓い、テープカットで奄美の初夏の味覚を送り出した。

 

 大和村は奄美プラムの主産地で、市場出荷分も含めた本年産の総生産量は約50トンを見込む。村によると、果実の肥大が進む4月の少雨や摘果不足なもあり、収穫当初は小玉傾向だったが、収穫作業が進むにつれて大玉も増え始めた。酸と甘みのバランスもよく、品質も上々という。

 

 さらに、同村果樹振興会(蔵正会長)のプラムが4年連続で県の「かごしまの農林水産物認証」(K―GAP)を取得しており、関係者は消費者へのPRを通じた有利販売にも期待している。

 

テープカットで出荷開始を祝った出発式=6日、大和村のJAあまみ湯湾釜選果場

テープカットで出荷開始を祝った出発式=6日、大和村のJAあまみ湯湾釜選果場

 出発式で伊集院幼大和村長は「産地の大和村として、農家のみなさんが苦労して育てたスモモを、JAとしっかりスクラムを組んで販路拡大に取り組みたい」と述べ、生産者を激励。村果樹振興会の蔵正会長は「400トンを生産していた平成当初に比べ、近年は50トンを切る状況まで生産量は落ちているが、少ない量の中でも評価はぐんぐん上がっている。たくさん作ってもうけ、新規の生産者を引っ張り込んでいこう」と、生産者の立場から決意表明した。

 

 奄美プラムの出荷は今月20日ごろまで続く見込み。伊集院村長らは7日に三反園訓県知事を表敬訪問してプラムを届けるほか、8、9の両日に鹿児島市で販売促進へキャンペーンも予定している。