受刑者作った製品即売 家具から小物まで3千点 奄美市名瀬
2025年01月26日
社会・経済

旧大島工業高体育館で始まった刑務作業製品の即売会=25日、奄美市名瀬
全国各地の刑務所で受刑者が製作した刑務作業製品の展示、販売を行う「あまみ即売会」(鹿児島刑務所主催)が25日から、奄美市名瀬の旧大島工業高校体育館で始まった。家具から小物までさまざまな製品が並び、買い物客でにぎわった。26日まで。
即売会は法務省が提唱する「社会を明るくする運動」の一環。刑務所や少年院、少年鑑別所といった矯正施設の業務内容の広報と、受刑者の社会復帰への取り組みなど矯正行政に対する理解促進などが目的で、奄美大島での開催は約5年ぶり。
会場には受刑者が作った木工、金属、革製品、日用品など約3千点を陳列。たんすやいすなどの木工品をはじめ湯飲みや枕、バッグ、靴、せっけんなどさまざまな製品が販売されているほか、大分刑務所のガラス製品、横浜刑務所(神奈川県)の細うどん、パスタなど刑務所ごとの特色も見られた。
会場では刑務所の業務内容などを紹介するパネル展示や、心理専門家による性格診断ブースも設けられた。
買い物に来た奄美市笠利町の男性(83)は「奄美大島で実施される際は毎回、足を運んでいる。質のいい品が多い」と話した。
26日は午前9時~午後2時半まで。