味覚伝え、販路拡大 テイスティング会、名瀬で 奄美黒糖焼酎
2018年11月30日
社会・経済
奄美黒糖焼酎のテイスティング会が29日、奄美市名瀬の集宴会施設で始まった。黒糖焼酎を製造している蔵元などから約20人が参加。外国への販路拡大に向け各銘柄の味覚などを正確に伝えるための表現手法を学んだ。30日まで。
特許庁の地域団体商標海外展開支援事業を活用し、日本貿易振興機構(ジェトロ)が開催した。同事業の実施は県内では昨年の枕崎鰹節に続き2例目。
会には、ジェトロから委託を受けている新輸出大国エキスパートの渡邊大さんら専門家5人が講師として参加。渡邊さんは目で見て味を創造するためのヒントや、視覚や嗅覚など五感を駆使することの大切さを説いた。
専門家1人と蔵元2社ずつが五つのチームを編成してテイスティング。各チームは意見交換しながら、各銘柄の特徴などをノートに記していった。
初日を終えた各蔵元の関係者は「英語での微妙な表現の違いやその重要性を学べた」「香りや味を言葉にし、人に伝えることの難しさを知った」「今後は食事のときにも香りなどを意識し、表現できるように努力したい」などと話した。