奄美でワーケーションを ピーチが旅行大手らとツアー商品販売

2020年10月29日

社会・経済 

奄美大島でのワーケーションツアーのイメージ画像(ピーチ提供)

奄美大島でのワーケーションツアーのイメージ画像(ピーチ提供)

 格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーション(大阪府泉佐野市)は28日、法人向けツアー商品「奄美大島ワーケーションツアー」の販売開始を発表した。同ツアーは共同開発した旅行業大手のHISが販売。奄美大島の自然とリモートワークを活用し、交流人口拡大とワークライフバランスの向上を目指すとPRしている。

 

 ワーケーションとは観光地やリゾート地でインターネット回線を利用したテレワーク(リモートワーク)を活用し、働きながら休暇をとる勤務体系。新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用増加が見込まれている。

 

 ピーチはツアーの利点として▽奄美市が多様な働き方やインターネット環境整備を推進している▽マングローブ原生林でのカヌー体験など豊かな自然の中でリフレッシュできる観光プランがある▽伝統ある建物を再生した「伝泊」を活用し手軽な料金で長期滞在できる│などを挙げている。

 

 ツアーには、身に着けることで心拍数や血圧などの生体情報が得られる製品の販売を手掛けるミツフジ株式会社も協力。ツアーには同社の製品を利用してストレスチェックができる追加プランも用意されており、情報通信技術を活用した意欲的な内容となっている。

 

 ツアー代金は大人1人4万9800円から。奄美市商工観光部紬観光課は「全国で注目されるワーケーションが奄美で推進されることで、奄美での観光滞在の多様化が促進される。多くの利用客に奄美の自然、文化を体験できる奄美らしいワーケーションを過ごしてほしい」と期待を示した。