奄美を重点地域に 県観光連盟
2018年06月22日
社会・経済
県観光連盟(池畑憲一会長)は21日、鹿児島市のホテルで2018年度総会を開いた。会員ら約270人が集まり、本年度の観光戦略を決めた。世界自然遺産登録を目指す奄美群島や大隅地区を重点地域とし、集中的に情報を発信する。外国人観光客の誘致にも力を入れる。
事務局は「屋久島以外の離島は知名度が低く、奄美などへの誘客を増やして県全体の観光客数を底上げしたい」と説明。九州新幹線の開業効果が行きわたっていないとされる大隅と奄美に重点を置き、キャンペーンを展開する。
NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」の放送効果を持続させるため出演者を招いたイベントを各地で開き、ドラマの関連雑誌に広告を載せる。
17年に県内の宿泊施設に泊まった人の数は延べ806万8千人(前年比112・0%)に達した。九州では福岡に次いで2番目に多いが、外国人は71万5千人と5位にとどまっている。
海外へのPRを強化するため英語や中国語、韓国語など4種類のリーフレットを7万6千部、英語版の旅行マニュアルを1千部作る。ホームページや会員制交流サイト(SNS)の情報発信を充実させ、集客促進に活用する。
【編注】
池畑憲一(いけはた・けんいち)