奄美上空でも飛行再開 4月、オスプレイ目撃続く
2024年05月08日
社会・経済
昨年11月の屋久島沖での墜落事故発生後、約3カ月間の飛行停止期間を経て、米軍が3月14日、陸上自衛隊が同月21日にそれぞれ国内での運用を再開した輸送機オスプレイ。奄美大島の各地でも4月以降、飛行の様子が住民らに目撃されている。
奄美市防災危機管理室によると、4月18日午後2時ごろに同市名瀬の知名瀬と長浜町からそれぞれ、オスプレイとみられる機体の飛行目撃情報が寄せられた。知名瀬では24日にも住民が飛行を確認。南海日日新聞の記者は11日に大和村、18日に宇検村、24日に奄美市名瀬で上空を飛行する機体を目撃した。奄美市名瀬の男性(71)は9日夜以降、複数日にわたり浦上町や朝日町などでオスプレイとみられる機体が飛行しているのを目撃したと話した。
オスプレイの飛行再開に関しては3月28日、奄美市の求めに応じた形で九州防衛局職員が同市役所を訪問。防衛省が公表している事故原因や飛行再開の経緯を安田壮平市長に説明した。
市長との面会後、同局の遠藤敦志企画部長は「市長からは住宅街の上を必要以上に飛ばないでといった要望があった。市民の皆さんが心配する点に対しては、これからも丁寧に対応していく必要があり、奄美市とも連携し、対応させてほしいと伝えた」「米軍の事故調査委員会の最終報告書が出た際には再度しっかり説明させていただく」と述べた。