島の価値、自信持ち世界へ　大阪観光局の溝畑さん講演　伊仙町

【徳之島総局】地域の魅力発信や観光の活性化をテーマにした伊仙町主催の講演会が２２日、同町のほーらい館で開かれた。講師は元国土交通省観光庁長官で公益財団法人大阪観光局理事長の溝畑宏さん。町内外から約４０人が訪れ、島の資源の活用方法やブランド化などついて意見も共有した。

 

講演会は地域のために考え、行動するきっかけづくりが目的。町が主催し、徳之島の農産物などを使用した化粧品の製造を手掛ける百のＭＥＧＵＭＩ（仲百惠代表取締役社長、同町犬田布）が企画した。

 

溝畑さんは「世界に誇れる伊仙町へ　徳之島から世界へチャレンジ」と題して講演。官僚としての経歴や、一からプロサッカーチームを立ち上げた自身の経験などを紹介し「若い人には大きな夢を持ってほしい。高い目標を掲げてチャレンジを続けて」と呼び掛けた。

 

徳之島の地域資源として「健康・長寿」「闘牛」などを挙げ、「サービスの価値は作り出せる。安いものとは思わずに、自信を持って高い価格で世界に売り出すべき」と強調した。

 

講演後は参加者らが、島の農産物のＰＲや有機農業の拡大、闘牛場の活用法などについて溝畑さんと意見を交わした。農業を営む西憲和さん（３８）＝同町検福＝は「ジャガイモなど島の農作物をブランド化する活動に取り組んでいる。全国各地への売り込みにもっと力を入れたい」と話した。