島唄から島口の伝承を 上原さんらが唄公演 伸びやかな歌声響く 瀬戸内町・加計呂麻島

2024年05月21日

社会・経済 

伸びやかな歌声を響かせる上原京子さん=19日、瀬戸内町諸鈍

瀬戸内町加計呂麻島出身の唄者らによる「島唄と島グチの伝承~島思(う)めえ島唄 上原京子さんを迎えて」(カケロマ島さばくりんきゃ主催)が19日、同町諸鈍の加計呂麻島展示・体験交流館であった。約120人が来場。会場には上原さんや地元唄者らの伸びやかな歌声が響いたほか、島口での軽快なトークも飛び交った。

 

上原さん(72)は木慈出身。大阪を拠点とする「ひぎゃ節会」を主宰し、島唄や奄美歌謡を広める活動を行っている。公演は、主催者から「加計呂麻島でも唄公演を楽しみたい」との要望を受け、島唄を通した島口の伝承を目的に開催された。上原さんが同島でコンサート形式の公演を開くのは初。

 

諸鈍集落の八月踊りがオープニングを飾り、公演は上原さんによる〝声慣らし〟の「朝花節」でスタート。友情出演の唄者や地元の声者(くいしゃ)ら11人が「かんつめ節」、「むちゃ加那節」などの名曲の数々を披露し、上原さんも「諸鈍長浜節」や「稲すり節」など計11曲を歌い上げた。

 

観客と一体となった六調=19日、瀬戸内町諸鈍

最後は観客を巻き込んでの六調で締めくくられた。「唄は気慰めであって、もったい付けてはいけない。太鼓や手拍子、ハト(指笛)が入り、みんなで楽しく歌うのが本来の島唄。唄から元気を届けられたならうれしい」と上原さん。

 

Iターン者で島唄をきちんと聴くのは初めてという兵頭亜紀さん(35)=勝能=は「演奏会は静かに鑑賞するイメージだったが、皆さんで踊ったり囃子(はやし)を入れたり、ワイワイと楽しむ姿を見て島唄へ親しみが湧いた」と話した。