島豚冷凍加工品を販売 末広市場に無人販売機
2022年01月21日
社会・経済
奄美大島で養豚・果樹農園を経営するカイセイ(本社・奄美市、前田あかり代表)は19日、同市名瀬の末広市場に島豚加工品の冷凍無人販売機を設置した。対面での販売が難しい新型コロナ禍で、同社の島豚ブランド「あかりんとん」の普及を図る。
「あかりんとん」は前田代表が地産地消を目指して10年ほど前から手掛けている島豚ブランド。繊維がきめ細かく脂身が甘いのが特徴で、ソーセージなどの加工品は島内でも贈答用として人気が高い。
同市名瀬浦上町の養豚施設では約400頭の島豚を飼育し、月に約50頭を出荷。奄美産木のウッドチップを敷床に活用するなど自然環境に近い豚舎を整備したり、サトウキビから精製したザラメを食べさせるなど、飼育方法にもこだわっている。
同社によると、冷凍無人販売機の島内への設置は他業者も含め初めて。ソーセージやハムなどの冷凍加工品6点を販売している。販売機はタッチパネル式。今後はキャッシュレス支払いにも対応する予定。
前田代表は「コロナ禍で人通りがなく寂しい中、末広市場の集客に役に立てられれば。今後は商品のラインナップも増やしていきたい」と事業拡大に向け意気込んだ。