徳之島から「春一番」 バレイショ、タンカンなどPR 東京で観光・物産フェア
2025年02月22日
社会・経済

徳之島のバレイショ「春一番」を販売するテントには人だかり=16日、東京都渋谷区
旬を迎えた徳之島特産のバレイショ「春一番」をはじめさまざまな島の食材や伝統文化を東京に届ける「第10回徳之島観光・物産フェアin東京」が16日、東京都渋谷区の代々木公園で開かれた。同島出身者や2世、3世、徳之島ファンら約2万人が訪れ、多彩な魅力あふれる徳之島の特産品や文化を楽しんだ。
イベントは、徳之島出身者らで組織

舞台には闘牛文化とエイサーを融合した和太鼓集団「徳之島闘牛ワイド」など15組が出演=16日、東京都渋谷区
する関東徳州会(坂田崇胖会長)と、JAあまみの徳之島、天城両事業本部が主催し、鹿児島県と徳之島3町が後援。2011年に発生した東日本大震災の際に3町から島のバレイショを被災地に贈ったことをきっかけに、島からいち早く春を届けようと翌年の12年から開催している。
坂田会長は「島料理や黒糖焼酎などを楽しんで歓談していってほしい」とあいさつ。会場では、島から運んだ採れたてのバレイショ「春一番」やタンカンを販売。春一番を使った人気のジャガバターのほか、豚足、黒糖焼酎、猪肉を使った「いのしし汁」など島の食材や物産の屋台ブース30店以上が並び、各ブースには来場者が長蛇の列をつくった。
舞台は、徳之島出身のシンガー・ソングライター、あずままどかさんが「春一番」を元気良く歌って開幕。唄者の森田美咲さんと葉月さん姉妹が「朝花節」や「徳之島ちゅっきゃり節」を歌って来場者を魅了したほか、闘牛文化とエイサーを融合した和太鼓集団「徳之島闘牛ワイド」など15組が出演し、会場を盛り上げた。
会場には観光旅行などで日本を訪れ、立ち寄った外国人の姿も。ドイツ人のエドワードさんとギリシャ人のエレニさんカップルは、「二人ともアニメや三味線など日本の文化が好き。島唄などの響きがとてもきれいだった。夢のような時間だ」と、日本の地域文化に感動した様子だった。