新規品目挑戦に意欲 プロジェクト成果や意見発表 沖永良部地区青年農業者会議

2024年10月10日

社会・経済 

若手農業者7人が個人、団体で取り組んだプロジェクト成果を発表した沖永良部地区青年農業者会議=8日、知名町

沖永良部地区青年農業者会議(同地区農業青年クラブ連絡協議会など主催)は8日、知名町フローラル館であった。和泊、知名、与論3町の若手農業者7人が個人や団体で、農業技術や経営課題解決に取り組んだ成果や意見を発表。先輩農業者らの助言や激励を受け、意欲を新たにした。

 

会議には若手農家のほか指導農業士、女性農業経営士、農協、行政など関係機関担当者ら約50人が参加した。

 

個人プロジェクト発表では穐田和磨さん(知名町)が肥料価格高騰を理由に地力や土壌分析結果に応じた施肥削減の検証結果を報告。福淳一郎さん(同)はニンニクの種(りん片)の大きさ、植え付けの深さが生育や収量に及ぼす影響を調査し、まとめた。

共同プロジェクトで和泊町4Hクラブの山本成孝さんはアセロラの試験栽培に取り組んだ成果を発表。2022年5月に定植し、23年度まで実はならなかったが、今年着果。施肥や花芽形成を促進し、果実の成長を促す環状剝皮を行った試験区が無処理区に比べて多く収穫できた成果などを示した。

 

知名町4Hクラブはライチ、トウガラシ栽培、与論町自営者クラブはイチゴ栽培の取り組みを報告した。

 

意見発表では2人が自身の農業への取り組みや今後の目標を語った。

 

同会議の前には税理士・行政書士の木山雅人氏を講師に、農業法人化・経営継承研修会(かごしま農業経営・就農支援センターなど主催)もあった。