春植え94ヘクタール目標 達成向け頑張ろう三唱 奄美大島の富国製糖

2025年02月07日

社会・経済 

春植え推進出発式で頑張ろう三唱する関係者=6日、奄美市笠利町

奄美市笠利町の富国製糖奄美事業所(中山正芳所長)で6日、2024年産サトウキビの春植え推進出発式があった。今期の目標面積は前期と同じ94ヘクタール(奄美市88ヘクタール、龍郷町6ヘクタール)。同社や生産者、行政関係者ら約40人が参加し、目標達成へ頑張ろう三唱で気勢を上げた。

 

24年産(24~25年期)のキビ生産見込み量は、前期実績比2166トン減の2万4300トン。今期は昨年12月12日に製糖を開始し、3月19日の終了を見込む。

 

同社によると6日現在の原料処理量は1万2851トンで、進捗(しんちょく)率は52・9%。平均甘しゃ糖度は前期より1・88度低い13・53度。

 

前期は基準糖度帯の下限となる13・1度以上のキビが全体の99%を占めていたが、今期は71・2%で、品質面でも前期を下回っている。

 

出発式で富国製糖の有村成生社長は今期産の厳しい現状に触れつつ、「春植え推進は来期、再来期の原料確保と単収増に向けた大事な取り組み。株出し回数の多いほ場や単収低下のほ場を中心に、ぜひとも目標94ヘクタールを達成してほしい」などと呼び掛けた。

 

安田壮平奄美市長と竹田泰典龍郷町長もあいさつし、目標達成に向けて関係者を激励した。