林業振興に107本 奄美群島地区植樹祭 与論町
2023年11月11日
社会・経済
第61回奄美群島地区植樹祭(県大島支庁、与論町など主催)は9日、同町多目的運動広場であった。群島内の各市町村、林業関係団体代表など約60人が参加。式典で「木を植え、森を育み、大切な水資源を確保しよう」など4項目のスローガンを採択。リュウキュウコクタン、ヒカンザクラの苗木計107本を植樹し、森林を守り育てる大切さや林業活性化への理解を訴えた。
植樹祭は緑化思想の高揚と地域林業の振興を図ることを目的に、群島市町村持ち回りで隔年開催している。町担当課によると、与論町ではこれまで、多くの植林ができる土地はないとして開催が見送られてきたが、今回防風対策として植林地を確保し、初めて開催した。
町砂美地来館で開かれた式典では、県大島支庁の新川康枝支庁長のあいさつに続き田畑克夫町長が「きれいな海と自然を守り、次世代へつないでいくことが私たちの使命。森林を守り、今後ともさらなる緑化を推進していく」とあいさつ。森林・林業の活性化に功績のあった団体・個人を表彰した。
式典後、町多目的運動広場に移動。同広場南側に苗木を植えた。
被表彰者は次の通り。(敬称略)
【森林・林業功労者】▽団体育成指導 森山馨(宇検村)▽種苗 奥山太(与論町)
【林業技術競技会】▽恵み豊かな森林づくり優秀賞 天城集落(天城町)
【県環境林務部公共事業優良工事等】▽優良工事・治山事業 村上建設(奄美市)▽同・林道事業 中村建設(宇検村)▽優秀技術者・治山事業 原口俊治(村上建設)